ボナペティ

THE YELLOW MONKEYの名古屋ドーム公演配信を、待っている。

 

ドームツアー最終日の東京ドーム公演が中止になったのが4月。それから5か月が経とうとするいまも、まだまだライブだ!という空気が戻らない。そんな社会になってしまったことに愕然とする。でもただ愕然としているだけでは前に進まないので、彼らのサービス精神を胸で受け止めながら、アツい夜にしたい。夕飯も済ませた。風呂にも入った。そろそろ準備ALRIGHT。

 

「どうぞ召し上がれ」そうさらっと言ってくれているようにも感じる。最高においしい料理だ。ナーナナナーナーナーナーナナナーナーボナペティ♪なんて言ったらいいんだろう、言葉で言い表せないこの躍動感。サクサク感。トコトコ感。9999ツアーのオープニングの「ボナペティ」には、そんな不思議な浮遊感がある。今回、東京ドームで音を聴くことができなかった、でも誰のせいでもないから誰のせいにもできない、この憂さを晴らす機会を、「どうぞ召し上がれ」の一言を添えて与えてくれたのだと思うと、なんだか泣けてくる。

 

DVDで映像を観るのとやっていることは同じなのに、こうも興奮度が違うのはなんでだろう。それはきっと、待ち望んでいる時間を他人と共有しているからではないか。DVDを買った場合は、いつでも観ることができる。巻き戻しも早送りもできるし、一時停止もできる。続きは明日、ということもできる。でもそれだと「ライブを楽しんでいる今」という瞬間のありがたみが薄れてしまうのかもしれない。いまさらながらそう感じた。