来年4月からの新居の工事が着々と進んでいる。持ち家ではないからお金も時間もそんなにかかるわけではないけれど、それでも自分にとって人生の一大プロジェクトとして位置付けている。楽しみで、うずうずする毎日だ。
住まいのテーマは、「ダイニングに集う暮らし」。いわゆる「リビング」がない。いや、語弊があるだろうか。一般的にイメージするであろう、ソファがあって、コーヒーテーブルがあって、テレビ台があって、テレビを観ながらソファに寝転がってくつろぐ、そんな空間をリビングと呼ぶのであれば、うちにはリビングがない。というか必要ない。リビングを文字通り「生活の場」と位置付けるのであれば、ダイニングテーブルがあるダイニングが、自分にとってのリビングである。ご飯を食べたり、家族で団らんしたり、コーヒーを飲んだり、お菓子食べたり、本を読んだり、パソコン広げてネットサーフィンしたり、書き物をやったり・・・。いろいろなことがダイニングでできるから、ここにいる時間が一番長い。結果、リビングはいらなくなる。そもそも、テレビを持っていない。
そんな住まい、結局これまでの独り暮らしのワンルームがそうじゃないか、といわれればそれまでだけれど、ただワンルームを探して住むのとはやはり違う。内装の仕上げを、置く家具をイメージしながら決めて、逆に新たに必要になりそうな家財をピックアップしていく。この際要らないんじゃないかというものも、あれば思い切って手放す。このところ自宅の平面図が手から離せない。いつもバッグに入れていて、通勤電車の中でことあるごとに広げて眺めている。本当に楽しい。
ひとりきりなら 食事も寂しい
でも噛みしめる孤独もオカズだよ
愛だけを支えにして
答えを探してドタバタ生きるよ
(THE YELLOW MONKEY/Changes Far Away)
「ダイニングに集う暮らし」を楽しみに、それまでは、ひとりきりの食事だって満喫しようじゃないか。孤独だからこそ、そうじゃないときの嬉しさが倍増する。THE YELLOW MONKEY の、ニュース番組の主題歌に選ばれた超メジャー認定のこの曲を、格別に優しく美しいこの曲を、聴きながら孤独を噛みしめる。