リネンのカーテンに憧れている。夏場、涼しく過ごせそうなサラサラした素材感と、厚手のカーテンのようなゴワゴワのない自然な感じが良い。いま自室にあるカーテンがちょっと厚手で、かつ真っ黒だから、とにかく存在感がある。買った当時は、白い壁の部屋に黒いカーテンがドーンと来るのもいいかな、なんて思っていたけれど、やっぱり部屋にすっぽりと馴染むような、同化するようなカーテンであってほしいと最近は思う。
お気に入りの家具屋のサイトで、ソファなどの張り地に使っているファブリックを使ったカーテンも販売していることを知った。「20s TWENTYS HOME LINEN」というイタリアのもので、リネンが入っている「caleido」というものが気になった。写真で見るその素材感がとにかく良さそうで、本棚づくりで納品待ちのいま、カーテンも新しくしようと、買った。こうして部屋をまた少し、グレードアップさせていく。
カーテンに限らず、リネンのような素材感のあるものを、大切に持つようでありたい。松浦弥太郎さんの「日々の100」にも、アイリッシュリネンのハンカチが登場する。ひとつのものを愛おしく思い、例えばハンカチのように毎日使うものでも、同じものを何枚も持ち、使うというのが、最高の贅沢のように思える。そうやって、「ハンカチといったらこれと決めている」と決断できるくらい好きなものに出会えるということが、素敵なことのように思える。
どんな些細なことでも、人に言ったら「なんだそれ」と笑われてしまうようなことであっても良いので、自分なりの「●●といったらこれと決めている」というポリシー、理念を持てると、かっこいいなぁと思う。「ファブリックのモノを手にするのであれば、リネン」。これがいまの私の理念。