本をそっと差し出す仕事

9年間勤めた設計事務所を先月退職した。これから新しいこと、具体的には、本を扱う仕事に挑戦していこうと思っている。

 

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自分と読書とをつなげるものが、サルスベリだった。真夏、ジリジリと暑い中でも太陽に向かって枝葉を伸ばし、きれいな花を咲かせるサルスベリが、本を読むことを通して知識・知恵を吸収し、ぐんぐんと成長していく人間の様子と重なった。暑さに負けずに花を咲かせるサルスベリは、私にとって生命力の象徴でもある。本を読んで、自分が少しづつでも成長しているのを実感するとき(=生命力がアップしているのを感じるとき)、サルスベリの花が思い浮かぶ。

 

自分が読んで良かったと思った本、成長を実感できた本を、多くの人に知ってもらいたい。楽しさを共有したい。仕事への想いは、これにつきる。当然仕事として取り組む以上、浮世離れしたことばかりは言っていられないけれど、仕事への想いを曲げることなく、多くの人に良い本をそっと差し出す仕事を、長く続けていきたい。