仕事で得たもの

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大規模修繕のサポートをしているコーポラティブハウスに、修繕の完了を確認しに行ってきた。コンクリート打放しの外壁は化粧補修を経て生まれ変わったようにきれいになった。カラーモルタルの床も、こびりついたシミこそ完全には落としきれないものの、一段ときれいになった。建物が、入居者の生活をこれからまた10年20年と支えていくのかと思うと、感慨深い。

 

偶然会った入居者と他愛のない話をする。15年前に建物を設計した担当者が一緒だったので、もう15年ですね、お子さんはちょうどあのころ生まれたからもう〇歳ですか!と会話がはずんだ。高校生も緊急事態宣言を受けて大変のようだ。いまの高校生が生まれてから今日までの期間、生活を包んだその建物を設計した目の前の担当者が、いつも以上に頼もしく見えた。

 

いつもありがとうございます。お疲れ様です。やぁ。口で直接言われなくても、会ったら笑顔で挨拶をする。それを信頼関係と言ったら大げさだけれど、そうした関係を築いてきた、そのちょっとした感触こそが、コーポラティブハウスのコーディネートという仕事を通して得たことの正体なのかもしれない。