5分あればできるだろうと、言われることがある。
5分でできることなのに、なぜやらないのだ、と。
5分あればできることがわかっていて、
その5分が惜しいからやらないわけではない。
5分でできることをやらなかったということを、
その5分の労力を怠ったと思ってほしくない。
そういうときもあるかもしれないけれど、
たいていは、そうじゃない。
ひとつひとつは5分でできることかもしれないけれど、
やるべきことが100個あったら全部やるのに500分かかる。
8時間以上だ。
100個は大げさと言うかもしれないけれど、
それくらいたくさんやることがある人にとって、
やらなかったのは5分を惜しんだからと思われることは、
きっと心外だろう。
5分でできることくらい分かっている。
けれど同じことが100個あったら、
1個をこなしているときに頭に他の99個が浮かんだら、
1個に時間がかかることもある。
だから、
5分でできることなのに、なぜやらないのだと、
絶対に他人に言わないようにしよう。
そしてこれは、
5分であっても、1分であっても、5秒であっても、同じだ。