コーヒーを飲みながら

コーヒーを飲みながら有意義な時間を過ごすことの楽しさを、教えてもらえました。

 

正直、コーヒーの味の違いなんてわかりません。目の前に二杯別のコーヒーがあったとして、それを交互に飲めば、どっちが苦いとか、酸味があるとかはかろうじて分かるだろうという程度です。行きつけのパスタ屋でいつも飲むアメリカンだって、ブレンドですと言われたら信じて飲むに違いないです。「コーヒー好き」ではあるけれど「コーヒー通」ではない自分は、果たして「コーヒー好き」なんて言っていいのだろうか。

 

そんな味音痴、というか味無頓着な自分でも、美味しいコーヒーをきちんとつくって飲みたいと思うし、違いがわかるようになりたいと思います。そのきっかけを、かなり身近な場所で丁寧にコーヒーをつくっているあなたに、もらいました。大家さんが企画する手作り市で偶然出会ったのがきっかけです。

 

毎日コーヒーを飲むくらいだったら、ドリッパーなんて数百円で買えるんだから、それでつくったほうがいいに決まっている。今日、イベントで直接淹れてもらった、そのフィルターの中のコーヒー粉にゆっくりとお湯を入れて、時間をかけて一杯のコーヒーをつくる、その過程を見ながら、こうやって丁寧につくって飲むのもいいなぁ、と思いました。

 

いまこの記事を、スーパーで買ったインスタントコーヒーを飲みながら書いています。あなたのコーヒーをさっそく切らしてしまったからです。インスタントはこれはこれで、美味しい。ただ、多少なりとも味の違いが分かり、自分のお気に入りの一杯はこれだ、というものに出会いたい。出会えたら、もっと有意義な時間を過ごせるのではないかと思うのです。