本棚という宇宙

今週のお題「わたしの本棚」

 

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「本棚を見るとその人が分かる。本棚を見られるのは、裸を見られるのよりじつは恥ずかしい」そんな言葉に出会って以降、あまり本棚って人に見せるもんじゃないんだな、と思っていた。しかし、最近はそんな恥ずかしさも通り越し、まぁ見てもいいよ、これが自分です、と思えるようになった。「どんな本を読みたいかではなく、どんな本を読む人だと他人に思われたいかが、人が本を選ぶ本当の基準だ」という言葉もある。

 

松浦弥太郎さんのエッセイに出会い、彼という人間に男ながら惚れた。それ以降、彼のエッセイを読みながら、少しでも彼に近づくためにはどう行動したらよいか、と考えている。仕事上で悩んだとき、行き詰まった時、迷ったとき。こういう時、彼だったらどう判断し、どう行動するだろうか。そういう指針となる方に出会えて良かったと心から思える、優しい言葉がたくさん詰まっている。

 

フィクションでは、伊坂幸太郎さんの作品にどっぷり。どっぷり、といったら、「あるキング」とか「夜の国のクーパー」とか、ちょっととっつきにくいかなと思ってなかなか手を出せないでいることとつじつまがあわないな。そういう作品も、ある。あと「キャプテンサンダーボルト」もまだ読み始めて早々にストップしてしまい、そのままだ。でもこの本棚、小さい空間の中に、広大な宇宙のようなエンターテイメントが詰まっている。

 

本を収納する箱としての本棚、という視点では、いま無垢材の壁面本棚をつくっていて、納品待ち。いまから楽しみで仕方ない。あと少ししたら、自宅の部屋の壁一面が、大きな本棚になる。これが、少しでも中身のある人間に近づくための起爆剤になれば、良い。