十頁だけ読んでごらんなさい。十頁たって飽いたらこの本を捨てて下さって宜しい。

 

  

私のお気に入り、自由が丘発の出版社「ミシマ社」が運営する「みんなのミシマガジン」。その記事を斜め読みしていてふと出会ったのが、本書。ずいぶん大胆なタイトルだなぁと思いながら、しかしそのミシマガジンでの紹介文になんかこうピンとくるものがあったので、久しぶりに楽天ブックで注文し、読んだ。週末、仕事終わり、いつものパスタ屋で。

 

結果、やはりというべきか、十頁読んでも飽きず、引き込まれるように、読んだ。筆不精で、文章力に自信のない自分が、どうやって手紙を書くべきか。その心構えを教わった。ここに書かれていることを、きちんと意識して、ちゃんと守ろうと頑張ってしまうと、きっとうまくいかない。手紙は、自分の言葉で、マニュアルに頼らず。この本も、またマニュアルのひとつに過ぎないのだというくらいの気持ちで読むと、良いのではないか。「読む人の身になって」これだけきちんと意識すれば、だいぶ違うと思う。

 

筆まめでありたい。気負わず、負担を感じることなく、サラっと手紙を書けるようでありたい。いまはそのためのステキな道具も揃いすぎている。

 

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