中目黒とエスプレッソ

コーヒーはだいぶ昔から好きで、いまはもう中毒かってくらい毎日飲むけれど、エスプレッソを好きになったのは、ここ数年のことだ。ただでさえ小さいカップに、ほんの少し。しかも思いっきり苦い。最初にその存在を知ったときは、なんてストイックなんだろうと思ったのだが、いまは、キリッとしたいときにあおるのが好きだ。

 

そのエスプレッソを飲むところとして思い浮かぶのが、吉祥寺の「SEINA CAFE」と、中目黒の「セガフレード・ザネッティ」だ。ほんの少しのそのコーヒーの中に、濃縮された味があって、それを飲みたいと無性に思うときがある。今日がまさに、そうだった。

 

中目黒で竣工コーポラの管理組合の総会があって、出席してきた。少し早めに駅に着いたので、駅を出てすぐの「セガフレード・ザネッティ」で、総会の準備をしながらエスプレッソを飲んだ。添えてあるチョコがまた嬉しさを増してくれる。ただでさえ管理会社のいない管理組合。きちんと進行させなければという緊張感を和らげてくれて、かつ刺激を与えてくれる。店にいたのは数分だったが、十分気は引き締まった。

 

おしゃれで華やかな街と形容される中目黒の味は、私にとっては、苦い。少量でも刺激を与えてくれるエスプレッソが、よく似合う。