無垢

以前から欲しいと思っていた椅子を、ちょっと奮発して、買った。楽天の通販サイトを通じて知った、ikususuという岐阜県の家具メーカー。シンプルで、飽きなさそうで、かつ、決して手が届かないような値段ではないというのが、良い。

 

www.ikususu.com

 

アルダー無垢材のダイニングチェアは、座面が尻にフィットするようにわずかに彫り込まれている。目黒に店があり、そこで試しに腰をかけた時に、木なのになぜかふんわりとした感触があったことが、買う決め手になった。今日、その椅子がようやく届いた。改めてじっくり見て、その座面の彫り込みや、座面と脚との間の手間暇かかってそうな接合部分に、ほれぼれする。最初はちょっとびっくりするくらいの値段であることも、今では納得できる。肝心の座り心地も、抜群。長く、大切に使っていこうと誓う。

 

その無垢材のニオイが、とにかく良い。ニオイを嗅いでニヤニヤするというのも、傍から見たら気持ちわるいなぁ、と思う。AKB48の宮澤佐江ちゃん(彼女の、まさに無垢材のように純粋で、元気で、上機嫌で、常に満面の笑みを絶やさないところが、好きなんです・・・)が、包装紙のニオイが大好きで、それでご飯が何杯でも食べられる、とか、死ぬときも一緒がいい、と言っているのを聞いて、「そういう人もいるんだ・・・変わってるなぁ」なんて思っていたけれど、自分もさほど変わらないのだと思う。ずっと嗅いでいたい、というのは、なんとなく分かる気がする。ただ、そのニオイをおかずにしてご飯を食べるなんてことは、ない。

 

やっぱり、木っていいなぁ、と感じる瞬間。木でつくられたアパートに昨年越してきて、その快適さを実感していた。この住まいには、本当にこの無垢材の椅子が合う。他の家具も、同じように無垢材で徐々に統一させていって、住まいにも暮らしにも、なじませていきたい。