残った新書10冊

先週、本棚の整理をした。だいたい4割の本は、ブックオフに売った。4割の本は、売ろうにも売れない状態なので、これから少しづつ処分していくこととし、ダンボールへ入れてまとめた。そして残った、およそ2割の本を眺めながら、これが自分を形作っている本か、とひとりニヤニヤする。

 

残った本は50冊弱。このうち新書に関しては、ちょうど10冊にまで厳選された。新書は安くて求めやすい一方、さっと読んでハイ終わり、となりやすい。飽きやすくもある。それでも、この10冊を眺めていると、これは手放したくないな、これからも何度でも読んで味わっていきたいな、と思うものばかりだ。それを今日は、ここに残そう。

 

 

1.99.9%は仮説 竹内薫

99・9%は仮説 思いこみで判断しないための考え方 (光文社新書)

99・9%は仮説 思いこみで判断しないための考え方 (光文社新書)

 

 

読みやすくて、この本がきっかけで著者が好きになった。冥王星が惑星でなくなったきっかけのエピソードとか、「科学」ってそんなにあいまいなものなのか?とびっくりしてしまう。

 

 2.一流たちの修行時代 野地秩嘉

一流たちの修業時代 (光文社新書)

一流たちの修業時代 (光文社新書)

 

 

時々、ものすごく落ち込むことがある。例えるなら・・・

 

「一番キツイ テキーラをちょうだい なきゃなんでもいいよ ガソリンでもいいよ」

THE YELLOW MONKEY 「シルクスカーフに帽子のマダム」)

 

こんな感じだ。飲めないけど。こういう時、あの人だったらどう考えるのだろう。他人の修行時代のエピソードは、「じゃぁ自分も」と奮い立つためのガソリンのようなものだ。他人が修行時代にどう踏ん張っていたかを知ることで、自分も踏ん張ろう、という気持ちが、徐々にだけれど、湧いてくるのだ。

 

3.ガウディの伝言 外尾悦郎

ガウディの伝言 (光文社新書)

ガウディの伝言 (光文社新書)

 

 

サグラダファミリアをつくる日本人彫刻家が、ガウディを、そしてサグラダファミリアを語る。ものすごく緊張感のある、ドキドキしながら読める本。「諸君、明日はもっと、いいものをつくろう」有名なガウディのこの言葉が、そして、石を彫りたいという一心でスペインに渡った著者の情熱が、自分を突き動かす。

 

4.勉強会に1万円払うなら、上司と3回飲みなさい 前川孝雄

勉強会に1万円払うなら、上司と3回飲みなさい (光文社新書)

勉強会に1万円払うなら、上司と3回飲みなさい (光文社新書)

 

 

外ばっかり見て仕事するんじゃなくて、いまいる環境を大事にしなさいよ、いま自分の周りにいるスタッフを大事にしなさいよ、という、すごく当たり前でまっとうなことを教えてくれた本。この本がきっかけで、「いま目の前の仕事を一生懸命」という意識を持つことができた。

 

5.人を喜ばせるということ 小山薫堂

 

プライズ好きな著者のサプライズ集。こういう気持ちを、私も持ちたい。いかにして人を喜ばせるか、その段取りこそが、企画の醍醐味なんだ。

 

6.考えないヒント 小山薫堂

考えないヒント―アイデアはこうして生まれる (幻冬舎新書)

考えないヒント―アイデアはこうして生まれる (幻冬舎新書)

 

 

プライズといった軽めのものから、仕事に直結する考え方まで。タイトルとは矛盾するけど、いかに毎日、ストレスなく仕事について考えを巡らせていけるかが、アイデアを出すうえで重要なのだと思う。

 

7.上機嫌の作法 齋藤孝

上機嫌の作法 (角川oneテーマ21)

上機嫌の作法 (角川oneテーマ21)

 

 

これは実践したい。上機嫌でありたい。そう思いながら、いまだに実践できていない、仕事において超不機嫌な自分。まだまだキャパが小さいナ。

 

8.学び続ける力 池上彰

学び続ける力 (講談社現代新書)

学び続ける力 (講談社現代新書)

 

 

大人になったって、日々勉強なんだよ、むしろ大人の方が、学生時代より勉強してしかるべきなんだよ。そう言ってくれる本。わかりやすく伝える達人である著者の言葉には、説得力がある。

 

9.おじさんの京都 

おじさんの京都

おじさんの京都

 

 

大学時代の友達が取材に加わっている本。ちゃらんぽらんに見えながら、実はアツイ彼を思い出しながら、京都に想いをはせる。いつの日か「雲仙」でコーヒーを飲みたい。恵文社で、本を物色したい。

 

10.品性がにじみ出る言葉づかい 菅原圭

品性がにじみ出る言葉づかい―日本人なら身につけたい (KAWADE夢新書)

品性がにじみ出る言葉づかい―日本人なら身につけたい (KAWADE夢新書)

 

 

仕事柄、言葉づかいには、気をつけたい。そんなときの、辞書のような本。「美しい言葉づかいですね」て、いつか言われたい。先は遠いけれど。誰にでも、分け隔てなく、汚い言葉を使わずに、綺麗な言葉を、使いたい。