先週、本棚の整理をした。だいたい4割の本は、ブックオフに売った。4割の本は、売ろうにも売れない状態なので、これから少しづつ処分していくこととし、ダンボールへ入れてまとめた。そして残った、およそ2割の本を眺めながら、これが自分を形作っている本か、とひとりニヤニヤする。
残った本は50冊弱。このうち新書に関しては、ちょうど10冊にまで厳選された。新書は安くて求めやすい一方、さっと読んでハイ終わり、となりやすい。飽きやすくもある。それでも、この10冊を眺めていると、これは手放したくないな、これからも何度でも読んで味わっていきたいな、と思うものばかりだ。それを今日は、ここに残そう。
1.99.9%は仮説 竹内薫
99・9%は仮説 思いこみで判断しないための考え方 (光文社新書)
- 作者: 竹内薫
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2006/02/16
- メディア: 新書
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読みやすくて、この本がきっかけで著者が好きになった。冥王星が惑星でなくなったきっかけのエピソードとか、「科学」ってそんなにあいまいなものなのか?とびっくりしてしまう。
2.一流たちの修行時代 野地秩嘉
時々、ものすごく落ち込むことがある。例えるなら・・・
「一番キツイ テキーラをちょうだい なきゃなんでもいいよ ガソリンでもいいよ」
(THE YELLOW MONKEY 「シルクスカーフに帽子のマダム」)
こんな感じだ。飲めないけど。こういう時、あの人だったらどう考えるのだろう。他人の修行時代のエピソードは、「じゃぁ自分も」と奮い立つためのガソリンのようなものだ。他人が修行時代にどう踏ん張っていたかを知ることで、自分も踏ん張ろう、という気持ちが、徐々にだけれど、湧いてくるのだ。
3.ガウディの伝言 外尾悦郎
サグラダファミリアをつくる日本人彫刻家が、ガウディを、そしてサグラダファミリアを語る。ものすごく緊張感のある、ドキドキしながら読める本。「諸君、明日はもっと、いいものをつくろう」有名なガウディのこの言葉が、そして、石を彫りたいという一心でスペインに渡った著者の情熱が、自分を突き動かす。
4.勉強会に1万円払うなら、上司と3回飲みなさい 前川孝雄
勉強会に1万円払うなら、上司と3回飲みなさい (光文社新書)
- 作者: 前川孝雄
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2010/02/17
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外ばっかり見て仕事するんじゃなくて、いまいる環境を大事にしなさいよ、いま自分の周りにいるスタッフを大事にしなさいよ、という、すごく当たり前でまっとうなことを教えてくれた本。この本がきっかけで、「いま目の前の仕事を一生懸命」という意識を持つことができた。
5.人を喜ばせるということ 小山薫堂
人を喜ばせるということ―だからサプライズがやめられない (中公新書ラクレ)
- 作者: 小山薫堂
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2009/04
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サプライズ好きな著者のサプライズ集。こういう気持ちを、私も持ちたい。いかにして人を喜ばせるか、その段取りこそが、企画の醍醐味なんだ。
6.考えないヒント 小山薫堂
サプライズといった軽めのものから、仕事に直結する考え方まで。タイトルとは矛盾するけど、いかに毎日、ストレスなく仕事について考えを巡らせていけるかが、アイデアを出すうえで重要なのだと思う。
7.上機嫌の作法 齋藤孝
これは実践したい。上機嫌でありたい。そう思いながら、いまだに実践できていない、仕事において超不機嫌な自分。まだまだキャパが小さいナ。
8.学び続ける力 池上彰
大人になったって、日々勉強なんだよ、むしろ大人の方が、学生時代より勉強してしかるべきなんだよ。そう言ってくれる本。わかりやすく伝える達人である著者の言葉には、説得力がある。
9.おじさんの京都
大学時代の友達が取材に加わっている本。ちゃらんぽらんに見えながら、実はアツイ彼を思い出しながら、京都に想いをはせる。いつの日か「雲仙」でコーヒーを飲みたい。恵文社で、本を物色したい。
10.品性がにじみ出る言葉づかい 菅原圭
品性がにじみ出る言葉づかい―日本人なら身につけたい (KAWADE夢新書)
- 作者: 菅原圭
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2008/05
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仕事柄、言葉づかいには、気をつけたい。そんなときの、辞書のような本。「美しい言葉づかいですね」て、いつか言われたい。先は遠いけれど。誰にでも、分け隔てなく、汚い言葉を使わずに、綺麗な言葉を、使いたい。