レベル7

7月19日。土曜日。

 

夕方、じっくり本でも読もうと思い、一度行って居心地の良かった喫茶店へ行ってみる。休日、思いっきり感傷に浸りたいと思って手にとったのが、「天国の薫」。よし、今日はこれを読み終えよう。だけど、これだけ持っていって、もし飽きたら困るから、もう一冊くらい用意しよう。そう考え、読み途中の小説「レベル7」もバッグに入れる。

 

喫茶店でコーヒーを飲みながら、まずは、と「レベル7」を読み始める。先はまだ長いから、程よいところで切り上げて、「天国の薫」へ移ろう。そう思っていたのだが・・・。

 

ジェットコースターのように何度も山場を迎えるストーリー展開に、なかなか本を手放せない。進んで進んで、おかわりしたコーヒーもなくなり、土砂降りの中、店を変え、行きつけのダイニングへとはしごし、さらに読み進める。村上春樹小説や伊坂幸太郎小説と同様、異なる2つのストーリーが交互に展開され、徐々にシンクロしていく、という手法なのだが、第三者の視点が加わったりと、どんどん白熱度を増していく。何かどんでん返しがあるのでは、という期待感と、それを想起させる漠然とした違和感が、ものすごく心地いい。

 

結局、夜家に戻り、この時間まで読み続け、もうラストスパートなはずなのに、それでも100ページくらい残りがあることに気づき、1ページ1分で読んでも100分かかることから、今日読み終えることを泣く泣く断念する。結果、日付変わってこんな時間の更新になってしまったことを、「熱中していたから」と言い訳し、正当化する。

 

「レベル7」の結末に加え、「天国の薫」を1ページも読み進めることができないまま、日を終えてしまった。明日は仕事だけど、それまでのおあずけとしよう。

 

レベル7(セブン) (新潮文庫)

レベル7(セブン) (新潮文庫)

 

  

天国の薫 世界で一番キミが好き

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