シーズン11 第3話 「ゴールデンボーイ」
ビルの一室から住人・宮坂が飛び降りたところを管理人が発見し、たまたま通りかかった享を呼び止める。急いで享は被害者の部屋に向かうが、内側から鍵がかかっており、また、パソコンの画面に遺書らしき文字が残っていた。自殺かと思われたのだが、室内からルミノール反応がでたことから、室内で何者かに撲殺され、後にベランダから落とされた、ということが分かる。
宮坂が死ぬ直前まで荒木という男のボクシング動画を見ていたことから、右京と享は荒木が所属するジムへと向かう。宮坂は、荒木の先輩であった。荒木のトレーナー・石堂は、右京と享に対し「俺たちの中に犯人がいるとでも」と言う。他殺とは報道されていないのに。そのことから右京は、彼らがなにか知っているのではないかと企む。
ストイックに練習に励む荒木の姿を見る享。そして彼の練習に付き合いながら、彼の異変に直面する。その異変が、事件の解決へとつながる鍵となる。
ボクシングを、美しいスポーツとして愛していた荒木という男。そんな彼の周りで起こった事件。荒木がひたすらストイックに、美しくあろうとする姿が、ストーリー全体を美しくしているように思った。荒木を守ろうとする石堂が、かっこいい。そして、気づかぬうちに犯人に逃げられていたことが分かり、壁に頭を打ちながら「ごめんなさい」と右京に謝る享が、かっこいい。