先週一日サボってしまいました・・・
気合入れていきます。
ぼくの大好きな刑事ドラマ「相棒」
その魅力を紹介する当カテゴリ。
今回はシーズン5の最終回、
「サザンカの咲く頃」です。
このシーズンは、元旦スペシャルが「バベルの塔」という最高傑作であったため、最終回である当作にもかなりの期待がかかってました。
結論からいうと、ストーリーのスケールのでかさは過去最大級。
テーマがものすっごい重たい。
この国をよくしようとする官僚が、その壮大なプロジェクトを完遂させるために、少し方法を誤ってしまった、という話です。
プログラム開発のエンジニア・瀬沼優がビルの屋上から転落して死亡。現場に複数のゲソ痕とあらそった跡があることから、殺人事件の疑いがかかる。そのゲソ痕や現場写真等証拠品が、鑑識から盗まれてしまう。鑑識内部の犯行か、もしくは鍵のあけ方を知っている警察関係者か。
そんな中、官房長・小野田の昔の部下・島村が病死する。右京は、島村が公安畑一筋であったことから、証拠写真盗難との関連を疑う。
右京と薫が島村の自宅を調べていると、部屋には盗聴器と盗撮カメラが。島村の死亡について調べている右京と薫を、何者かが監視しているようだ。
小野田の自宅に島村から、盗まれた証拠品が届く。とすると、瀬沼を殺し、証拠品を盗んだのは島村?
小野田の自宅を出た右京と薫が、なにものかに襲われる。やはり島村はただの病死ではない、そう確信した右京は、瀬沼優の双子の弟・翔と非公式に商談をしていた防衛省の水原塔子に接触。彼女が瀬沼兄弟に依頼していたのは、単なる会計プログラムだと言うが・・・
実は、瀬沼をビルから突き落としたのは弟の翔。その翔にプログラムの依頼をしていた塔子らは、プログラムが完成するまで翔が逮捕されるわけにはいかないと、証拠品を盗みだす。しかし、仲間の島村が途中で計画を放棄し、証拠品を小野田に返してしまったため、塔子らは病死にみせかけて島村を殺害。日本をよくする壮大なプロジェクト遂行にむけて没頭するあまり、裏切った仲間をも殺害してしまう・・・
テーマはものすごい考えさせられます。
10年前、複数の人間が相次いで病死する事件が発生。それが実は、外国人労働者によるテロ事件だった。
防衛省・法務省・外務省・警察庁。
この4つの組織の相互連絡体制が整ってさえいれば、事件を防ぐことができたはず。
そう胸に誓った官僚が、各組織を一体化する日本版CIA設立を目指す。
その信念は素晴らしいものですが、
成功のために人が死んでいい訳はありません。
すばらしい計画は、
時として背く人間を殺してしまうほどのパワーを持っているのだと、
すこしゾッとしました。
なかなか難しい話ですが、
内容は濃くてすばらしい話です。
ぜひ観てください。