Season6-9 編集された殺人

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シーズン6 第9話 「編集された殺人」


スナック椿のマスター・友章が店内で殺害される事件が発生し、その第一発見者であった妻の美穂が取り調べの末に夫の殺害を自白した。しかし、裁判では一転無実を主張。被告側弁護人である武藤(役:松下由樹)は、長時間の取り調べによる疲労から、美穂の自白には有効性がないと主張する。一方検察側の鍋島検事は、美穂がバーで雇っていたアルバイトの陽子の証言ビデオを流す。その中で陽子は、美穂と友章は普段よく喧嘩をしていたといい、まるで美穂に殺害の動機があるかのような証言をしていた。そして裁判でそのビデオが流されたまさにその日、陽子が何者かに殺害される。


法廷で裁判を見守っていた美穂の父親から武藤のことを聞いた右京と薫は、久しぶりに武藤に会いに行く。そこで陽子の証言ビデオを見た右京は、その映像の中の陽子の行動に違和感を持つ。陽子は武藤側、つまり被告人の無実を主張するための証言者でもあり、武藤は陽子が美穂があのような証言をするとは考えられない、と言う。その証言ビデオが検察側から提出されたものであることから、右京は、検察側が意図的に有利な証言だけを集めて編集しているのではないか、と考え、検察の鍋島のもとへ向かう。しかし鍋島は、「裁判は検察側に有利な主張と、逆に弁護側に有利な主張との戦いだ」と言い、相手にしない。


証言ビデオの中でタバコを吸うためにバックを取り出し、しきりに下を見ている陽子の様子に疑問をもった右京の勘は的中。陽子は自分の携帯に自分の証言内容を録音していた。その録音データを聞くと、やはり美穂と友章は「喧嘩するほど仲がいい」と言い、美穂が友章を殺すはずがない、という証言をしていた。やはり鍋島は意図的に不利な証言を削除していたのだ。そのことを鍋島に問いただすも、やはり鍋島に罪の意識はない。


一方、陽子が殺害された場所と犯行場所が異なるのではないかという推理から、右京は陽子が店内で殺害されたことを突き止める。そして、美穂が持っていた店のライターが、友章が殺害されたその日に初めてサンプルで届いたたった一本のものであったという事実から、右京は陽子を殺害した犯人、そして友章殺害事件の真相を突き止める。




取り調べの可視化を目的として、証言映像を撮影し、法廷で証拠映像として提出する。


その証言映像が招いた今回の悲劇。


タイトル通り、意図的に「編集された」証拠映像によって、真実とは違った方向へ進んでしまいます。


自分に不利な証言内容を「編集」し、意図的に映像をねつ造する検察側は、取り調べ内容の可視化そのもがない警察側には言われたくない、と言う。


右京は、警察側の制度の遅れは認めるものの、それによって真相がゆがめられてしまう危険性があることを指摘します。


「まるで警察と検察が事件を勝手に編集し、動機の部分をカットしてしまったかのように」


編集された証拠映像によって、皆が事件を勝手に編集してしまい、それが殺人の連鎖を起こしてしまう様子が描かれています。


友章殺害の動機が永遠に闇の中となってしまって結局分からない、という点が気持ち悪いですが、検察側が(可視化の制度が、というべきか)そうしてしまった、という点に焦点があてられていて、考えさせられました。