Season2-9 少年と金貨

シーズン２　第９話　「少年と金貨」

自動販売機の前で不審な父子をみつけた薫。声をかけると、下に小銭を落としたという。拾ってあげると、それは昔の金貨だった。これはなにかと尋ねた途端、男は少年を残したまま、金貨をもって逃げ出した。

同じころ、近くの屋敷で強盗殺人事件が発生していた。犯人は主人の倉野を殺害し、貴重品を奪っていたが、素人から見て価値があるようにみえない「刀幣」だけが残されていた。この強盗殺人事件に先ほどの父親が関わっているのか？

金貨をもって逃げた父親を探す間、息子の雅彦（役：須賀健太）の面倒をみる薫。雅彦の携帯に父親から電話が頻繁にかかってくるが、「息子をあなたにあげます」とまで言う始末。雅彦も、薫と一緒にいる方がいいとまで言うのだが・・・

一方右京は、貨幣博物館の館長・松金のもとを訪ねる。すると、世界コインコンベンションのために、金貨コレクターであった倉野に出品を依頼していたことがわかる。松金から、「刀幣」の価値がそれほど高くないと聞いた右京は、「刀幣」を現場に残した犯人は実は貨幣に詳しい人間なのではないかと推理する。

はたして金貨を奪った強盗殺人犯は誰か？そして雅彦を残して逃げた父親は事件にどう関与しているのか？？

地味なストーリーですが、格言が多い本作。

「本当の子供じゃなくても、たった一人の家族じゃないか」

「人の命を奪ってまで伸ばすべき才能など、あるはずがありません」

才能を伸ばすためを思って過ちをおかしてしまう悲しい親の話です。