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シーズン1 第4話 「下着泥棒と生きていた死体」
下着泥棒の常習犯が逮捕された。裏付け捜査を押し付けられた特命係は、1軒づつ押収された下着の持ち主を確かめていく。驚異的な記憶力を持つ下着泥棒の証言通り、ほとんどの下着と所有者が一致したが、一軒だけ、持ち主に違うと言われてしまう。間違っているはずがないと言い張る下着泥棒は、当時その下着を盗んだ直後、書店の駐車場に止まっていた車の後部座席で寝ていた男に顔を見られたと言う。
右京と薫がその書店に行くと、当時その書店で強盗があり、その直後に覆面パトカーが到着していたことが分かる。下着泥棒が言っていることが本当なら、覆面パトカーの後部座席で男が寝ていたことになる。そんなことがあるのか?不思議に思った右京と薫が、当時強盗の捜査をしていた佐古巡査部長(役:山崎一)に話を聞くが、佐古はそんなことはないと言う。
捜査日誌によると、強盗の通報があった直後に佐古は現場についており、後から合流した刑事としばらく強盗を探していた。その後、泥酔者の赤井を保護し、病院に運んでいたことも分かる。しかし、その赤井は病院に着く前にアルコール中毒で死亡していた。遺族は、刑事からは病院に着く直前に死亡したと聞かされた、と言い、わざわざ病院まで運んだ佐古巡査部長に感謝していたのだが。その赤井が下着泥棒が見た男であることが判明する。とすると、現実と捜査日誌とで時間関係に矛盾が生じる。
実は佐古が泥酔した赤井を保護したのは、強盗事件の通報で書店に駆けつける前だった。病院に向かう途中で偶然近くで強盗の通報があり、駆け付けた佐古は強盗の捜査に追われ、警察車両内に赤井を置き去りにしたまま、死亡させてしまっていたのだ。
そのことを突き止めた右京と薫が、隠ぺいされた真実を明るみに出そうと立ち向かう。
警察の都合で隠ぺいされた真実。
そのようなことが続くことで、警察が信頼されなくなることが怖い、という右京。
その右京とともに、真実を明るみにしようと立ち向かう薫。
組織ぐるみの隠ぺいを特命係が暴く、という相棒の王道ストーリーです。
「これじゃまるでトカゲのしっぽじゃないか・・・」そんな台詞が心にのしかかります。
結構重たいテーマなのに、ことの発端に関与しているのが下着泥棒であることで、シリアスさが軽減されているところがスゴイ。