暮らしを楽しむ許容量

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昨日より今日、今日より明日、今年より来年、というように、自分の暮らしがぱっと明るくなればいいなぁと思いながら過ごしている。そのために必要であれば、モノを減らすこともあるだろう。何か新しいものを買うだけが暮らしを彩る手段ではない。もう使わないな、必要ないな、というものがれば、思い切って手放すのも一案。原則、モノをそれほど増やしたくない自分だ。それでもちょっとしたモノを買って心を満たしたいときも当然ある。今日がそうだった。

 

本を抱えた猫のブローチは、木と木粉粘土を組み合わせてつくられている。雨に濡れたらそっと拭くように。その「雨にぬれても問題ない」わけではなく、手入れが必要であるという、手づくりならではの手間のかかる感じ、完璧でない感じが、たまらなくいとおしい。これは自分の本だと言わんばかりににらみつける猫の目つきが良い。

 

服につける勇気がまだないから、しばらくは本棚に飾っておくことになりそう。服につける勇気が湧いた時はすなわち、暮らしを楽しむ自分の許容量がちょっとだけ大きくなった時だ。