ハンドメイド暮らし

自宅隣で恒例の手作り市があって、顔を出してきた。大家さんが選んで、口説いて、集まった作家さんたちが、作品を紹介してくれる。量販店でモノを見るのとはまったく違う、そこでしか見られないモノ、その人だけがつくっているモノ、に触れることができる点で、私はこういう手作り市、マーケットが好きだ。ハンドメイドの唯一無二感に、惹かれる。

 

とはいえ、心が揺れ動いたら何でも買うかといったら、そうではない。たぶんこういうところでの自分の財布のひもは、他人より若干緩いんじゃないかと思っているけれど、それでも「いけないいけない、これ以上はダメだ」という気持ちもちゃんとある。悪く言うとケチ。でも自分を正当化して言うと、本当に買うべきだと脳が判断したもだけを買うようでありたい。自分のこれからの生活を豊かにしてくれるんじゃないかと期待できるものだけに、囲まれて暮らしたい。

 

だから、さんざん作品を眺めて、作家さんと話をしたあげく、「ありがとうございますー」なんて言ってその場を離れることも多い。そういうとき、作家さんに対する若干の後ろめたさはあるものの、それはそれ。「本当に気に入ったものを手に取ってくれればいいですよ」と許してくれるに違いない、と、作家さん特有のやさしさ、おおらかさに甘えさせてもらっている。

 

今日は、半年前に買ったリネンのハンカチと同じ模様の色違いを、思わず買ってしまった。オトナっぽさと、リネンの手触りが、心地よい。

 

それから、猫をモチーフにた陶器作家さんのどんぶりが気になっている。あれでラーメンやうどんを食べたら、どんなに美味しいだろう。それも楽しみとしてとっておこう。