手創り市ONLINE

手創り市ONLINEで買い物をした。毎月雑司ヶ谷の鬼子母神と大鳥神社で開催されているこのイベント、好きな手作り作家さんが参加することも多く、楽しいのでよく顔を出す。このところ中止が続いていたが、今月はオンラインという初めての試み。参加者が皆インスタグラムやウェブショップなどを使いながら作品を発表する。いつもそこへ「行って」作家さんと直接「話をして」作品を手にするというプロセスが、今回はまったくない。だから果たして手創り市として成り立つのか、それではただそれぞれの作家さんがそれぞれ単独で売っているに過ぎないんじゃないかという不安が終始あった。しかし手創り市ONLINEのインスタグラム公式アカウントの投稿やストーリーを見て、その不安は払しょくされた。

 

単独で売っていたら気づかなかったであろう作家さんの作品を知ることができた。なにより今回一番の発見だったのは、会場を歩いて見てまわっていたらもしかしたら気づかないかもしれない作品の良さが、写真を通してより濃く、鮮明に分かったことだ。例えば照明木工作品の町田電子木工(https://www.instagram.com/machidenmiyake/)。暗闇でライトをつけたときの幻想的な様子は、昼間外でそれを見たのでは分からない。夜寝るとき、枕元にこんなものがあったら、楽しいだろうなぁ、と想像がふくらんだ。

 

もちろん実物で見た方が素材感も伝わるし、写真のように光の影響で実際の色と違って見えたりすることもない。しかし、魅せるための写真だからこそその作品の良さをストレートに感じることができる。これは良い発見だと思った。

 

大ファンのbandaiyaさん(https://www.instagram.com/bandaiya50/)のリネンバンダナを、ONLINE開始前に色とデザインを決めて、すぐに連絡して、手に入れた。これで1週間分のバンダナは揃ったから、1週間毎日違うものをポケットに忍ばせることもできる。べつに人に見せるものじゃないけれど、手にしているものに対するちょっとしたこだわりがあると、それだけでなんとなく気分が軽やかになる気がするから、不思議だ。