住む街の、知らない場所

引越しをしてから初めての、楽天ブックのコンビニ店頭受け取りを利用した。この街を住む街として活用していることを改めて実感する。

 

自宅から一番近いファミリーマートなのだけれど、駅や職場とは逆方向にあるので、初めて入った。受け取りを済ませ、ふと前をみると、いい感じのパン屋さんがある。コンビニ店頭受け取りを利用しなかったら気づかなかったかもしれない。小ぢんまりとした店内にはすでに数人のお客さんがいるようで、店の外に一人待っている人がいた。きっと繁盛しているに違いない。そう思いながら、でも並ぶ気にもなれず、また今度来てみようと思いながらあとにした。

 

仕事でこの街に来るようになって8年。それでも知らないところはたくさんある。もっと街を知っててもよいくらいだ。いまだに仕事で近くの人に「あそこ、知ってるでしょ?●●の道をまっすぐ行って・・・」と説明されてもちんぷんかんぷんであることが多い。もっと道を覚えなさいよ、と他人にも言われる。でも覚えられない。覚えたいという気持ちはあるのだけれど、積極的に覚えようとすると億劫になる。

 

何度も行くお気に入りのお店、一度立ち寄って良かったと思ったお店、緑豊かな落ち着きスポット・・・。いま現在知っているものの中で最大限楽しもうとするのは、悪いことではないのだろうけれど、成長がないとも言える。これまで知らなかったものを知り、自分の行動範囲が広がる。その楽しさを味わえる自分でありたい。