自分がされて嬉しいことを

5月16日。土曜日。

 

昼間、少し仕事で事務所へ。

 

夜、行きつけの本屋⇒松浦弥太郎さんの本を購入⇒目の前のパスタ屋の定番の流れ。

 

松浦弥太郎の新しいお金術 (集英社文庫)

松浦弥太郎の新しいお金術 (集英社文庫)

 

 

お金術とか、そう言った本を堂々と買ってそこから学ぼうとするのはちょっと抵抗があったけれど、著者の本だし、素直に考えを取り入れるのもいいだろう、と思った。言っていることは、それほど真新しいことではない。彼だったら、そう言うんだろうな、彼らしいな、と思うようなことばかりだけれど、そういう気持ちで接することの積み重ねが、大切なんだな、と思う。

 

 

特に仕事で。不機嫌はよくない、愛想よくしないと場の空気が澱んでしまってよろしくない、と思い続けて、今日まできた。しかし、そんな気持ちとは裏腹に、目の前の仕事に焦ってばかりで、つい周囲に対してつっけんどんになってしまうことが多い。今日も、そうだった。よくないよくない、と思いながら、それでも、話しかけるスタッフの顔すら見ないでパソコンの画面を睨みながらキーを打っていた。自分の中で、この事務は何時くらいまでに終わらせないとヤバイ、何時までにこれくらい進んでないとマズイ、という目標があって、それ自体は悪いことではなく、そうやって時間制限をつけるべきだとは思うのだけれど、その目標の妨げになるようなことすべてがイライラの元凶となっているのだとしたら、目標設定の仕方に問題がある。

 

時間を意識することは大事。それを否定はしない。ダラダラやるんだったら、やらないほうが良い。だけど、周りのスタッフも、自分だけの世界にこもって仕事をしているわけではなく、チームとして仕事をしている。そういう仲間とのコミュニケーション、報告・連絡・相談をないがしろにしてまで集中して、そうしないと終わらないのだとすると、その仕事のやりかたが間違っている。スタッフに話しかけられることで自分の作業が中断する、その時間なんて、せいぜい5~10分、多く見積もっても20分だ。たとえ誰にも話しかけられない環境で集中しても、一日中やってたらそれくらいの時間は休んだり気を抜いたりするだろう。12時になったらご飯食べるんだし。だったら、その時間を減らせばいいじゃないか。何の問題もない。自分の世界に閉じこもって集中してやっと完成する仕事なんて、たいしたものじゃない。周りを意識して、周りと一緒に仕事をして、それで少しづつ成果を出していくほうがいい。

 

 

「自分がされて嬉しいことを、相手にしてあげる」というのが、人付き合いの基本。それを、彼の本で学んだ。言い換えると、「もしも自分がされて嫌だと思ったら、それは人にはしない」、ということ。自分は、話しかけた仕事仲間に「あぁ?なんだよ、いま忙しいんだよ」みたいな感じであしらわれたら嫌だから、だったら、深く考えずに、上機嫌に徹したいと思う。