The Beginning of the Dream

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1月12日。土曜日。

 

いちロックバンドのライブでの言葉で、これほど「自分、頑張ろう」と気力が沸くなんて思いもよらなかった。大寒前の九段下、日本武道館で熱い時間を過ごすことができた。LUNA SEAの武道館6デイズの二日目。昨年末から待ちに待った、待望の日だ。

 

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 世間からはそれなりに成功しているバンドだと認知されているであろうと認めたうえで、そこに安住するのでなく、自分たちの実力を、海を越えてアジアに届け、一番のバンドになりたいと言った。なにより印象的だったのが、夢を「目指す」のではなく「創る」という言葉。いままでの彼らの曲で何度心臓を撃ち抜かれたか数え切れないけれど、曲以外の言葉で心臓を撃ち抜かれたのは初めてだった。「ROSIER」でひきがね(trigger)ひかれたときより衝撃が大きい。

 

声が枯れるんじゃないか?いいや、枯れたって。そう思いながら久しぶりに大声を出して声帯を壊そうとするも、終わってみればなんてことない、なかなか声は枯れない。声を出しながら、過去に似たような経験が・・・と思い出したのが、数年前の同様のライブと、あとは高校時代の校歌応援歌練習。過去のライブはまぁたまにしかないことだからいいとして、それ以外にはないのか?高校時代にまで遡っちゃうのか?そんな大声を出す経験がないほど遊んでないのか、自分?とちょっと不安になったから、明日どれだけ声が出ずに仕事に支障が出ようとも、気にせず弾けようと思った。久しぶりに心から「遊んだ」気がした。

 

「僕はただ、音を放つことしかできない」そう言ったSUGIZOの潔さ。ほかのことはできないけれど、唯一できる「音楽」で世界を幸福にしたい、その「自分がつくるものに対する自信、自負」をメンバー全員がもってるバンドであることが、私が彼らを尊敬する一番の理由だ。なぜなら私には、彼の言うところの音楽、これしかできない、言い換えればこれなら人を抜きん出ることができる、と言えるものがないから。

 

「目指す」のではなく「創る」。その言葉が、私の夢である「0から1をつくる仕事」と重なって、涙が出そうなくらい嬉しかった。「夢の終わり」と銘打っていままでの夢とおさらばし、新しい夢が始まる。そんな「夢の始まり」を感じた夜だった。