熱狂

6月23日。土曜日。

午前中、少し仕事。

竣工済みコーポラの組合総会に出席。

「これがコーポラか」と改めて驚くくらい、入居者同士の仲がいい。

あたりまえだと言ってしまえばそれまでだが、みんながみんな、それぞれに家のことに関心を持っていて、それぞれが意見を持っている。

1時間に満たない総会だったけど、一言も発しない人なんていなかったよな。

ぼくなんか周りに一任しちゃって、自分から進んで発言するのはどちらかというと苦手な方だけど、そんな考えの人はいないのかもしれない。

コーポラの魅力を再認識した。

こういうコミュニティをずっとつくり続けていきたい。

決して安いとは言えない一大事的な買い物「家」コーポラの組合員でかつて一番若かった人を聞いたら、20台の半ばで組合員になった人がいたそう。いまのぼくよりも若い兄ちゃんが、1000万円単位の買い物をする。いまの自分の資力だとか判断力だとか人生観だとかそういったものと比較すると、だいぶ置いてかれているような感覚をもつ。彼らは若くして自分なりの価値観をもち、きっと仕事も脂ののっている時期なのだと想像する。そんな人たちみたいに脂ののった仕事人生をおくりたい、いまの仕事を一生かけて制覇するような仕事にしたい、と思いながら、なかなか思うようにいかない自分に歯がゆさを感じる。

仕事にしてもプライベートにしても、自分なりに熱狂できる、これだけは誰にも負けない、というがむしゃらに立ち向かえる的があって、その的を射るために周りが見えなくなるくらい、時間を忘れるくらい没頭できる人は強いと思う。「並外れた熱狂が、やがて人の心を打ち、他人を巻き込む」そうして強くなるのだと本で読んでなるほどと思った。コーポラの入居者たちにはきっとそういう「普段熱狂している何か」があるように感じて仕方ない。

「一人で熱狂」・・・ぼくが熱狂したことはなんだろう。パッと思いうかぶのは音楽。中学卒業前にLUNA SEAを知って虜になり、THE YELLOW MONKEYも知った時はもうそれだけでお腹いっぱい、憧れの対象を見つけられた喜びに酔っぱらっていた。

メンバーそれぞれがなにかに「魅せられた男」なにかに魅せられた男は、誰かを魅せる男とイコールなのではないか、そう感じる。消防法を知ってるバンドなんて、彼らだけじゃないか??

ぼくの中学時代最後を象徴する名曲。ジャケットからのCD取り出しを繰り返しすぎて紙とプラスチック(?)の接着がとれてしまったのもいまとなってはいい思い出。

当時から熱狂し続けているロックミュージックがいまの生活にどう活かされているか、言葉では説明しづらいが、要所要所で興奮した体験は、いまの生活に潤いをもたらしてくれているはずだ。もしそれらの興奮をもともと知らない人生だったら、と思うとすこしゾッとする。

時を経て、その熱狂の矛先はここまで進化した。

最新鋭のロックミュージックと、10年以上前の当時興奮したそれとを比較して、その「違い」を楽しむのも、また「時を経ても変わらないもの」を味わうのも、贅沢かもしれない。ホントはこの熱狂を活かして、脂ののった仕事ができればいいのだけれど。