5月12日。土曜日。
昼前、お客さんからの電話で目が覚め、うろたえる。
所詮はいつもの土曜日、そこに午前中は存在しない。
最近、複数の人から「太ったね」と言われて、これまたうろたえた。
特に、会社前の中華料理屋のマスター「うわっ!!すごいなぁ!!」これはふざけ半分の言葉ではあるが、さすがにやばい、と腹を押さえながら店を後にする。
久しぶりに会った不動産屋の社長に「顔が丸くなった」と言われてその不安は確信へと化し、しばらくやめていたジョギングを再開させることをここに誓う。
いままで気にも留めてなかった健康雑誌「Tarzan」に目が行ってしまうあたり、もう手遅れとしか思えないけれど。
そんなわけで、お客さんからの電話で目覚めたのをきっかけに、近くの河川敷を走り始めた。
今日頑張りすぎると長続きしないので、とにかくロングスローディスタンス。
変わらない市川の風景。少し向こうに見えるタワークレーンが、これから景色が変わっていく予兆を感じさせる。
頭の中で好きな曲を何度も再生させ、苦痛を紛らわせる。
京葉道路の高架下、ここでなら他人の迷惑にならないと思ったのか、サックス吹きのおじさんが一人演奏を楽しんでいた。
キャッチボールをする少年野球の集団を見ながら、「やっぱり休日はこうあるべきだよな。決して家で寝ているべきではない」改めてそう感じた。