今日、ツタヤでDVDが100円だったので、借りてきて観ました。
結論から言うと、涙でました。
はじめて観たわけではないので、結論もおぼろげながら覚えていたけど、改めて観て、感動しました。
すごいいい話、というか、芸術的な話です。
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シーズン6 第3話 「蟷螂たちの幸福」
ミステリ作家・蓬城静流の夫・田橋の銃殺体が発見される。遺書があり、ちゃんと遺体の手から硝煙反応が出ていることから、警察は自殺と判断する。しかし右京は納得がいかない。田橋の死を知っても動揺しない蓬城を見て、不審に思う。
自分が疑われてる事に対して微動だにせず、右京を挑発する蓬城。右京らが現場を調べているうち、田橋の車の中からシートやスコップ、ロープなど、殺人を連想させるようなものが出てくる。二人の夫婦関係について、妻が夫をこき使っていたようで、「蟷螂のよう」と噂されていたくらい、夫婦仲は良くなかったという話を聞く。右京は、田橋が蓬城を殺そうと計画しておびき寄せたところ、逆にそれを知った蓬城が田橋を殺害したのでは、と推理する。
その推理を蓬城にぶつけるも、なんかしっくりこない。蓬城が「つめが甘い」と言うと、右京も「何かしっくりこない」と。まるで蓬城のシナリオに操られているかのようだ。そして真実を暴く右京。はたして田橋の死の真相は?
実際問題、こんなことありえないだろって突っ込みたくなるような嘘みたいな話ですけど、痺れました。
結論を言うと、田橋は自殺する。
しかしその動機が、自分の小説の為だということを知り、蓬城はその夫の死の意味を汲み取ろうとする。
末期がんに蝕まれていた蓬城が、力をふりしぼって作り出したシナリオ。
それを最後に小説として残します。
タイトルは「蟷螂たちの幸福」
自分達が互いに虐げ、虐げられる間柄だと噂されながらも、実はお互いに支えあう関係だったことを象徴的に「蟷螂たちの幸福」とあらわしています。
自らの命と引き換えに妻と妻の小説を支えた夫。
その夫の遺志を汲み取り、余命わずかの最後の小説を書き上げた妻。
そんな夫婦のひとつの愛の話です。
「人が自らの命を絶つことで出せる答えなどないのですから」
右京の説教も相変わらず渋い。
ぜひ観てください。
ただのシリーズのなかの一つの話という枠では収まりきれない、これで一冊の小説ができるんじゃないかってくらい完成度の高い話です。