丸いコースターと不謹慎な気持ち


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手創り市で、コースターに出会った。良いコースターがないなぁと思っていたところだったので、ちょうどよいと思い、買った。その作家さんは、これから本格的に作家活動を始めようとしているところだそう。まだその名前で検索してもヒットしない。そんな作家さんから、コースターとそこに置く器の「あるある」を聞いて、自分の心の隅にありながらも隠れていて姿を現していなかったものを、言葉で表現してくれたような気がして嬉しかった。

 

コースターは丸いのが良い。丸いコースターにカップを置くと、カップのまわり、コースターの円周部がぷくっとふくらむ。そのモフモフ感が好きだ、と。なるほどなぁ、と思った。

 

三連休最終日。お茶を飲みながら明日からの仕事を思う。やらなければならないこと、考えなければならないこと、解決しなければならないことの量の多さに相変わらず眩暈がするし、今日の昼間だって、現実に向き合いたくなかったから、放置プレイを決め込んでくれる優しい店員さんが魅力のカフェで重苦しい気分をひとしきり味わった。そんな状況だけれど、周囲がぷくっとふくらんだモフモフのコースターに湯飲みが包まれた様子を見ていると、まぁどうだっていいや、と思えてくる。もっと言うと、その「やらなければならないことが山積した状態」であることに、どこかワクワクしている不謹慎な自分に気づく。仕事が遅いせいで返事もろくにできておらず、クライアントに迷惑をかけていることも多いというのに。