久しぶりに自転車に乗って、走った。
目的地までの道のりはだいたい頭の中にあったけれど、少しうろ覚えでもあった。こういうとき、3分スマホで地図を見る時間を確保すれば、きちんとルートを確かめることができる。それなのに、その3分の手間を惜しんで、まぁ迷うことはないだろう、多少遠回りになってもいいや、くらいの気持ちで走り出すものだから、スムーズにたどり着けずにあたふたした。
こういうことは今日に始まったことではない。その都度「事前の準備が大切だ」と心に刻むことをせずに、なんとなくでスタートするのが習慣になりつつある。これは良くないと思った。
自転車に乗って目的地へ行くことだけではない。電車であっても、徒歩であっても、同じだ。このように進んで、次の交差点で曲がって、という地図があるから、先へ進める。回り道をしたっていいのだ、という心の余裕があればいいけれど、それでも間違えて戻ったりする時間は無駄に違いない。さらに言うと、移動手段だけのことではない。仕事を進めるにおいても、こう言われたときのためにこういう代替案を用意しようとか、この話を先にしてから次にこの話をしようとか、進めていく上での手順というものがある。
何事も、準備が大事だ。それをおろそかにしてはいけないのだということを、休日に自転車をこぎながら改めて感じた。