背中のシュレッダーにかけ

神様にあったらこんな風に言うんだ

「どんな目にあっても生きていたいです」

誰も皆やっぱり同じように辛いって

この街の緑は キレイだね

(吉井和哉/シュレッダー)

  

電車が走ってくる線路に身を投げて命を絶ったり、

何の罪もない子供の命を奪った後で自ら後を追ったり。

このところ、こういうニュースを立て続けに聞いて、

なんだかやるせない気持ちになって困る。

どう頑張っても自分の力ではどうすることもできないのに

自分はそもそも被害者でもないのに。

 

ただ、この歌詞のような言葉が頭の中にあるからこそ、

自分はそうではないのだ、

自分はそれでも命を絶つという結論に至らずに生きるんだ、

と思い、踏みとどまることができているのだと思う。

こういう言葉を皆が皆頭の中に描いていて、

一線を超えようとしたときの自分にブレーキをかけるようであれば、

こういう暗いニュースも減るんじゃないかと思う。

 

THE YELLOW MONKEYの中でも特に大好きな曲に「球根」がある。

ドカーンとはじけるように、そして脳に突き刺さるサビのメロディが心地よい。

その「球根」を聴くときと同じような種類の電流が体内を流れるのが、

「シュレッダー」という吉井和哉のソロ曲だ。

かつて会社の上司といったカラオケで調子に乗ってこの曲を歌い、

ポカーンとされたことをなんとなく覚えている。

大切な曲だ。

この曲にまつわる嫌な思い出は、背中のシュレッダーにかけて忘れ去りたい。