仕事に打ち込む宣言

2015年1月2日。

 

元日は、一日のんびりと過ごし、恒例の「相棒」元日スペシャルを堪能した。複数の事件がどんどん展開していき、それがつながっていく。伊坂幸太郎小説を読んでいる時のように、頭をまんべんなく使う。ストーリーの全体像がつかめなくて焦るが、絶妙のタイミングでコマーシャルになり、そこで脳をリセットできる。このタイミングも、計算ずくなのか。

 

何気なくテレビを見ていて、ハッとする言葉に出会った。お笑い番組で、ベテラン漫才師が司会者に「今年はどんな年にしたいですか」と聞かれて、考える間もなく「ただひたすら、漫才をやるだけです。それだけです」みたいなことを言っていた。

 

売れようと必死に頑張っている若手お笑い芸人が、難しいことを考えずに、目の前の仕事にがむしゃらに取り組む、という意気込みでこう言うのなら分かる。勝った力士が意気込みを聞かれて、「ただ次の一番を全力でやるのみ」と言うのなら分かる。しかし、今回それを言ったのはベテラン漫才師。その言葉にほんの一瞬違和感を感じた、けれど、その次の瞬間には、「あぁ、かっこいいな」と思った。

 

業界の後継のことを考えたり、育てたりすることを考える世代の人が、堂々と「仕事に打ち込む宣言」をする。・・・なのであれば。自分も恥ずかしがらすそう言っていいんじゃないか。そう思った瞬間に、今年の目標が定まった、ように思う。

 

2014年は、目の前の仕事を通して、自分なりの仕事の進め方を確立させる年、成果を得るために「しくみ」という根をはる年だったように思う。100%満足のいくような成果は得られなかったけれど、その成果を得るためにどう動いたらよいか、ということを意識した。

 

だけど、意識しただけでは意味がない。それを結果として結実できる、年にしたい。そうなるように、恥ずかしがらずに「仕事に打ち込む宣言」をしたい。

 

以前、職場の上司に「仕事で顧客を口説くのは、女の子を口説くより難しいんだよ」と笑いながら言われていた。「だから早く彼女つくれよ」という裏の意味に、当時は腹も立てていたけれど、いまなら堂々と「好き勝手言っててください」と言える。オフのことをなんと言われようと、仕事に没頭したい。没頭した結果、充実感が得られるのではないか、と思う。

 

そして・・・オフをないがしろにするんじゃなくて、オフの充実の蓄積が仕事の成果につながるということを、意識したい。