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シーズン6 第7話 「空中の楼閣」
美和子が初の単行本を出す事になった。喜びもつかの間、その担当編集者の勝村が殺害される。
その勝村が殺される前に、人気作家の庄司タケルと口論になっていた、という証言が入る。タケルは勝村に対して「殺すぞ」とまで言っていたとか。
タケルの話を聞く右京と薫。タケルは高層マンションの最上階に住み、窓から都会を見下ろしていた。「こうやって景色を見てると、人間を見下すようになるんだよ」タケルは街を見下ろしながら、同様に人間を見下していた。
タケルのアリバイはなし。また、彼には犯行の動機があった。タケルの小説「ビターラブ」の主人公が「エリセ化粧品」のマスカラを使用していて、エリセ化粧品は「ビターラブ」の映画化に際し、スポンサーになっていた。そして美和子が書いていた単行本こそ、そのエリセ化粧品の安全管理体制のずさんさをあらわにしたものだった。(エリセ化粧品はかつて、工場排水に有害物質を垂れ流していた)エリセ化粧品を攻撃するような内容の単行本を担当していた勝村に対して、タケルは食って掛かっていたのだ。
しかしタケルは犯行を否認。エリセ化粧品の肩をもつタケルに対して、薫は美和子の書いた本を読めと迫る。右京がその原稿の違和感に気づく。そこに真犯人が隠されていた・・・
タイトルは「空中の楼閣」
なかなかカッコいいタイトルだな、ぐらいにしか思ってなかったけど、今日たまたま調べて初めて知りました。
ペルーにあるインカ遺跡「マチュピチュ」
山裾からその存在が確認できない様から、「空中の楼閣」と例えられるそうです。
曲がった眼で世間を見下すタケル。
社会はだれも自分が見下ろされていることにも気づかない。
そんな構図を、象徴的に「空中の楼閣」としています。
正義感からエリセ化粧品を追及する美和子。そして勝村。
勝村はタケルの小説「ビターラブ」の映画化を食い止めようとする。
そしてそれに食って掛かるタケル。
そして真犯人。
比較的分かりやすく、重い話と軽い話が交互に来る「シーズン6」
第6話「この胸の高鳴りを」で胸が高鳴って、今作。
比較的軽やかに話が進んでいき、最後のオチでズシンときました。
タケルとエリセ化粧品との意外な接点が最後に明らかになり、タケルはひとつの決心をする。
鳥肌立ちます。
ぜひ観て下さい!!