家族が運転する車で流れていた音楽に、耳を奪われた。少し前に聴いたことがあったのをすっかりと忘れていながら、そのメロディに潜む懐かしさと新しさが妙に心地よかった。でもそのアーティストが誰なのかを知らなかったので、聞こえてくる歌詞を一部頭に刻み、帰宅してから調べた。そして、そうか、と膝を打った。相変わらず素敵な選曲センスをしている。
カーステで流れていたのはアルバムだった。「不可幸力」に限らず、どの曲にも不思議と聴き込んでしまう力があった。「怪獣の花唄」も好きだな。「Bye by me」も好きだな。
みんな心の中から弱って朽ちていく
(Vaundy/不可幸力)
気づかないだけで、徐々に自分の内側から朽ちていってしまっているのかもしれない。その「かもしれない」に気づくこと、それに抵抗するには何が必要かを考えること、がいまの自分には大事だ。