- 作者: 齋藤孝
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2013/06/18
- メディア: 新書
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「人と接触することに不安感や苦手意識を持たず、もっと「1対1」のライブ状況に強くなる」ためのスキルを「対面力」と呼ぶ(p4)。自分にその「対面力」が欠如している、と嘆くほどではないとは思うが、自信があるほどでもない。なので今後人と対面するに際して少しでも参考になればと思い、読んでみた。
この2日間に、守れていないことが多々あったことに気づいた。
「相手に臍を向けよう」
仕事きっかけで出会い、お世話になってる社長と、今日飲みに行った。門前仲町の老舗大衆酒場。「えっホントにここ?」と一瞬ためらうようなこぢんまりした店内には、まだ18時前だというのにたくさんの客。威勢のいい声でオーダーを確認する美人姉妹。なんとか座れたテーブル席でおもむろにビールとつまみをオーダーし、庶民的な雰囲気の中、仕事の話で盛り上がった。いつもくだらない相談にものってくれる、非常に頼もしい方だ。コーポラティブハウスがやりたいがために、ゼネコンから設計事務所に転職した自分を、すごく評価してくれて嬉しかった。
そんな社長と話をしているとき、あろうことか体を90度ずらして足を組んだ状態で、社長の話を聞いていた、間違いなく。あのときはリラックスしていて気が緩んでいた。冷静に振り返るとだいぶ失礼な態度だったと思う。
臍、つまり体の軸を相手に向けることで「あなたの話を聞いていますよ」という姿勢になる。今日さっそく、その悪例を自分でやってることに気づき、ひどく落ち込んだ。
「優先順位一番は、目の前にいる相手」
よく二人で話してるのに、一方がケータイの画面に夢中になってるという光景を見かける。この間も、喫茶店でしゃべってるカップルらしき二人がそうだった。男のほうがケータイをずっといじっていて、かといって女の人の方も機嫌が悪いわけでなく、ただ相手に話しかけている。そんな状況を見ながら、「デートの最中に彼女そっちのけでケータイいじるなんて太ぇ野郎だ。そんな神経しててもデートできる相手がいるくらいモテるんだから腹立つなぁ」なんて思ってたのだが・・・
昨日、同窓会の少し前に、同級生の一人と会ってお茶しようと、喫茶コーナーで待っていたら、仕事メールをしなければならない状況になった。いまだ慣れないi Padでメール文面書いている真っ只中に、同級生が合流。何年ぶりかに会った彼女との挨拶もそこそこに、あろうことか仕事メールを優先。あれはいま思うとホントに、ない。確かにあの時、メールを送る必要に迫られていたが、相手にはそんなこと関係ありませんよ、と本書にあり、そりゃそうだ、と反省。これじゃぁ喫茶店の太ぇ野郎と一緒だ。むっちゃん、ごめんね。
この二日間の行動に潜んでいた悪行を、斉藤孝氏に指摘されたようだ。「対面力」ぜひ身につけて、楽しい「人との交流」をしていきたい。