エッセイストのマッピング

エッセイを書くことの何が自分に快楽を与えてくれるのか。最近そのことを考えているのだけれど、きちんとした答えは出ない。その答えを探して、本を読んだり他人の話を聞いたりしている。

 

昨日、祖師ヶ谷大蔵のBOOKSHOP TRAVELLERで「随風02」刊行記念トークイベントに参加した。そこで知った、今注目のエッセイの書き手のこと。エッセイを読むのは好きだけれど、この方が書くエッセイにはこういった特徴があって、こうした書き方に旨味があって、一方この方はこういう文体で・・・という評論というのか批評というのか、そうしたことはしたことがなかった。

 

「エッセイストのマッピング」今業界の真ん中にいるエッセイストは誰で、新しく出てきているエッセイストは誰で、彼ら彼女らはお互いどういう関係で、といったマッピングを自分なりに描くことができたら、本屋としての仕事の幅も広がるだろうし、エッセイ本を紹介する時の強力な武器になるだろう。こういうエッセイストであると他人を決めつけるのは僭越だけれど、自分なりにエッセイを読んで味わい、感じたことを紹介する分には、まあ許されるだろうと思っている。

 

随風02に載っているエッセイを何本か読んで、うわあすごいなぁと感動するのは、「心にストンとはまるようなオチがついている」から。例えば、前半に登場するキーワードと後半の話が、最後の一行でかみ合うといったような。とにかく、「うわあ」とか「どひゃあ」とか、驚きの一言で終わるようなエッセイがあって、それが醍醐味なのだろうと思う。小説には小説なりの、ストーリー展開がもたらす驚きがあるのだろうけれど、それとは違う感動が得られるのが、エッセイだ。