先日ブルーベリー狩りを行い、1.3キロくらい採った。袋にぱんぱんに入ったそれを見て、ほくほくする。こんなにブルーベリーを好きになったのはいつからだろう。
思い返せば子供の頃は、食パンが好きでなかったから、当然ジャムとも縁遠かった。朝ご飯は誰が何と言おうと米派であり、毎朝ちゃんと食べておなかいっぱいにして学校に行くことが誇りだった。「朝ご飯は、食べてないや」なんて言う同級生(たしかいた気がするんだよな)を、何カッコつけてるんだか、と白い目で見ていた。朝ご飯を食べずによく登下校、勉強ができるな、と。だから学校が休みの日曜日の朝、家でパンが出ることが多かった当時は、食欲がなかった。もしかしたら親にわがままを言って、わざわざご飯を炊いて(残して)もらって自分だけ白米を食べていたのかもしれない。今、食パンを好き好んで食べている自分に、たまに驚くことがある。人間の食べ物の好き嫌いって、こんなにガラッと変わるものなのか、と。
「パンに塗ってしか食べないもの」と思っていたジャムも食べることはなく、「ジャムとしてしか食べないもの」と思っていたブルーベリーも必然的に食べることはなかった。それが突然「好きなもの」に変わった。その境界線がいつ頃であったか、まるで記憶にない。パン嫌いからパン好きへの変化にグラデーションがあるように、ブルーベリージャムのそれにもなだらかなグラデーションがあるように思う。視力が良くなるという迷信も好きになった理由のひとつかもしれないけれど、影響は小さい。
今日はヨーグルトにたっぷりブルーベリーを入れて食べた。たいしたことではないのに、ほんの少し心が豊かになった気がする。ブルーベリーに豊かさを教えてもらうなんて、小学生のころの自分が知ったら嘘だと思うに違いない。