夏祭り

自宅からすぐ近くの公園で地域の盆踊りイベントがあったらしい。フランクフルト、焼きそば、かき氷などもあるよ、という知らせを見て胸が躍る。夏はこういう催しがあるから面白い。

 

ただ昼間、暑さにへばりながら帰宅してのんびりしていたら、夕方のそのイベントのことをすっかり忘れていて、いつの間にか終わっていた。盆踊りの音が少しくらい聞こえるんじゃないかと思ったのだけれど、意識していなかったからか、聞こえなかった。まあそんなものだ。

 

10年くらい前、一人暮らしをしていた頃は、そんな人が集まる匂いに導かれるようにふらふらと街を歩いたりした。家にいたって暇だったし。人が集まる場所にわざわざ行くのは昔から好きではなかったけれど、出店とかがあって、とりあえず何か買って食べれば、それなりに満足できた。なにより、地元の集いに参加することで地元密着意識を強めようとしていた。「俺には気持ちを落ち着かせる場所がちゃんとあるのだ」というように。

 

都内で過ごした5年間が、自分と妙典との距離を離した。その間、仕事で定期的に来ており、まったく縁が切れたわけではないのにも関わらず、半分リセットされたような感じだ。ただ、それじゃあんまりだろう、とも思う。せっかく帰ってきたんだ。また根を張ればいいじゃないか。

 

だから、公園に行こうとしなかった自分を今、寂しい奴だな、と自分で責めている。