ストレッチを習慣にしてから特に、自分は体に気を遣っている方だと過信していたのかもしれない。今週だったか、急に腰を痛めた。その気遣いが自分の中で慢心に変わった。全然体を労わっていないじゃないか、というように。
食べすぎはたぶんよくない。姿勢が悪いのもよくない。季節の変わり目で刺激に弱いという外的要因も確かにあるのだろうけれど、大半は自分の生活習慣に起因しているのではないか、という実感みたいなものがある。これでは、いくらストレッチをしたところで、ジョギングを毎日続けたところで(続けられていないけれど)、早寝早起きを心掛けたところで、すぐにリセットされてしまうだけだ。
本を読んでいると、確かに得られるものがある。それは、毎日を丁寧に、静かに、穏やかに、しかし確実に前に歩を進められるように、過ごすための気構えだ。ほんの一例だけれど、松浦弥太郎さんを見習って、月に一度は必ず散髪すると決めてしまえば、清潔感を維持することができる。毎日寝る前に今日一日の出来事を振り返って、出会った人に感謝する習慣を身につければ、明日出会う人に丁重に接することができる。
そうやって毎日毎時、自分の行いに気を配ることができたら、自ずと体調は良くなって、腰の痛みなんてものは消え去ってしまうのではないか。「それは飛躍しすぎじゃない?」と突っ込まれるかもしれないけれど、きっとそうだと思っている。