夏場の水やり

夕方、自宅マンションの共用部の植栽に水をやる。昼間、ものすごく暑い日のその時間帯はむしろ水やりをしてはいけない、なぜなら水が土の中でお湯状になり、植物によくないから。そんなことを誰かから教わった気がして、以来ずっと夏場はそれを意識している。暑い日に冷たい水を浴びたがるのは、植物も人間も同じということか。

 

土に水がしみこむ様子を眺めながら、なんだかその植物の命の連鎖を手助けしているような、多少傲慢だけれど、すごく良いことをしているような気分になる。それが気持ち良いから、夏場の水やりが好きだ。本当は毎日だってやりたいくらいだ。でもマンションには水やりを仕事とする清掃員がちゃんといる。その人だって良い気はしないだろうし、気づいた時に、気が向いた時に、くらいの感じでやるのがちょうど良い。