つらいことがあったら、良いことが起きるための「フリ」だと思うこと

ピースの又吉直樹さんが近畿大学の卒業式でスピーチをしている動画を観て、相変わらずいいことを言うなぁと思った。ゆっくりと、淡々と、言葉を発するその姿勢から、読書家である彼の聡明さがにじみ出ている。

 

特に印象に残っているメッセージがある。それが、「つらいことがあったら、良いことが起きるための『フリ』だと思うこと」だ。さすがに排水溝をじっと見つめるような日は、記憶する限りないけれど、でもなんとなく言わんとすることは分かるなぁと感じるくらいには、打ちひしがれて絶望した日はあったと思う。そういうときに、もうダメだと諦めるのではなくて、この先いいことが待っているのだ、と気持ちを切り替えられることが、大事なのだろう。

 

・・・とここまで考えたところで、自分が昔、座右の銘は?と聞かれたときはこう答えようと決めていた言葉を思い出した。「苦あれば楽あり」。きっかけは水戸黄門の歌か何かだったのだろう。苦しいことがあっても、その先にきっと楽しいことが待っているという期待さえあれば、苦も苦でなくなるだろう、と思って過ごしてきた。そういう、悪いことの後には良いことがある(水戸黄門の歌では「人生楽ありゃ苦もあるさ」のあと「涙の後には虹も出る」と続く)という気づきの有無が、その後の生き方を変えるのだと思う。

 


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