折り合い

二度目の緊急事態宣言が発令された。1都3県の中心にいる自分にその実感がなく、周囲と話をしていると「そっちは大丈夫なのか?」と心配される。外からは大変なことになっているように映っているらしい。

 

実際、報道を聞いてげんなりするくらい、感染者数が増えている。正確に言うと「検査で感染が確認された人数」であるから、実際にウイルスを体内に受け入れた人数を確定的に表しているわけではない。発症していない人もいるようなので実際に症状を抱えている人数はそれより少ないものの、逆に予備軍がいることを考慮すると、どうしても報道の数字以上の潜伏があると考えなければならないだろう。

 

そのようななかで、良い方向へ向かうために自分ができること、すべきことは何だろうと考えながら、正月明けを過ごしている。ステイホームを徹底することは当然のこと、そうもいかないこととの折り合いをどのようにつけるか、うじうじと考えている。自分の中で明確な軸さえもてばいいじゃないかと思うものの、結論は出ない。気を付けながら行動するよと思いながら、頭の片隅には正義の味方みたいなものがいて「自粛せよ」とささやく。

 

この折り合いがつかない状況をただもんもんと過ごすことが、いま自分に与えられたことなのかもしれない。それ以上の結論も、オチも、何もない。