再開

朝、事務所に行く前に時間があるのだから、走ることを習慣にしよう。そう思って走り出したのが数か月前。しかしそれも三日坊主で長くは続かず、結局は起きては二度寝を繰り返していた。それじゃまずいと思い、ジョギングを再開したのが、昨日。距離こそ短いけれど、続けることが大事だからと自分に言い聞かせる。

 

きっかけは、子供のころから好きで読んでいた格闘漫画「バキ」だ。「グラップラー刃牙」の後半、地下闘技場トーナメントあたりから、「バキ」の最凶死刑囚篇あたりまで、本当に繰り返し読んでいた。愚地独歩に憧れ、花山薫に憧れ、渋川剛気に憧れ、烈海王に憧れた。強さとは何か?を教えてくれたバキを最近読み返し、ふと目に留まったのが、21世紀に宮本武蔵がよみがえる、その彼の鼓動を感じた愚地克己が、独歩が、オリバが、鎬昴昇が、紅葉が、本部以蔵が、それぞれに特訓を始めるというシーン。事前に危機を察知するまでに武を極めた渋川までもが、何かを予感している。強い男の象徴である彼らが何かを察知して、身体を酷使していないと胸騒ぎが収まらない。そんな状況の描写を見て、身体を動かすことによる快感をよく知っているのに、身体を動かしたあとの一日がより楽しく、快適で、頭も(勘違いかもしれないけれど)よく働くということをよく知っているのに、それでも「面倒くさい」の一言で片づけてしまう自分が情けなくて、それじゃだめだろう、と強く思った。そして、身体を動かした。昨日今日と二日間走り、快感がまた身体に戻ってきたのを感じた。「バキ」のおかげだ。

 

走りながら、自分は武神・愚地独歩だ。出来損ないの養子だけれど天才、愚地克己だ。そうやって憧れを頭に強くイメージしながら、走る。そうありたいと願いながら。これが続けるためのモチベーションになれば。