SNSへの祈り

昨晩huluで「3年A組」を観だしたら、止まらなくなって、結局最終話まで一気に観てしまった。終わったのは夜中の4時頃。寝て電気を消してしばらくしたら、外が明るくなってきて驚いた。

 

ストーリーは衝撃に次ぐ衝撃。クラスメイトの自殺の真相がはっきりした瞬間、「そういうことなのか!」と叫んでしまった。いまの世の中を真正面から描写しているようで、胸が詰まった。

 

これがテレビで放送されたのが去年。ここでSNSに対する警鐘が鳴らされて、いまに至るのだとすると、現状はまだまだ改善されているとは思えない。誹謗中傷が行き交うギスギスしたSNSとは距離を置いて付き合いたい。それでも、主人公の教師が言うように、大半は行動を変えなくても、たった一人でも、冷静に考えて、思いとどまる人がいれば、それは一歩前進なのかもしれない。ラスト、エンターキーを押さなかった男に、作者の祈りのようなものが凝縮されていると思った。そうやって祈り、強く伝えようとする作者のような人が、いてくれて良かった。