猛暑

夏休み。新しい住まいでキッチン壁のタイルを検討していて、その色を確かめるために新宿にあるショールームへ行ってきた。いくつかサンプルをみて、色を決める。打ち放し部分とも調和するように、マットな仕上げのものが良いだろう。複数の色を混ぜるのもやめて、単色にしよう。

 

降りた駅が初台だったので、であれば気になっていた本屋「fuzkue」へ行こうとも思ったのだけれど、暑さで気力がなくなって、また次にしようと思い、辞めた。私語厳禁、静かに過ごすことを強制させられるその本屋さんは、逆に言えば集中して本を読むための空間が約束されている本屋。食べたいものを食べて、時間を気にせずずっと読書にふけることができる場所。そんな場所があったらいいな、なんて誰だって一度は思ったことがあるんじゃないかな。だからこそ、汗をぬぐいながら頑張って行こう、という場所ではなく、気が向いたときにふらっと立ち寄りたい、そんな場所だ。

 

そのあと駒沢に用事があって、駒澤大学、駒沢公園あたりをしばらく歩いた。そうなると今度は深沢にある「SNOW SHOVELING」にも寄りたくなる。封筒に入った、中に何が入っているか分からない闇鍋的な本を売るスタイルに、天王洲ハーバーマーケットで出会った。自分は本を愛している、だから本を紹介する。そんなシンプルな方程式に導かれて動いているようなお兄さんの笑顔が印象的で、行こう行こうと思いながら、場所が場所だけに、なかなか足が向かわなかった。あと10分歩けば着くだろうか・・・。でもその10分を歩く気力がどうにも残っていない。だからまた次の楽しみにとっておこう、と意気地がない自分を正当化する。なにせ猛暑。熱中症で倒れたらせっかくの休みが台無しだ(というか下手したら人生が終わってしまう)。ということで皆さんも、強がらず、気をつけましょう。