dim

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以前知り合ってファンになった作家さんが久しぶりに展示を行うというので、池袋に行ってきた。ある立派な古民家が、事情があって取り壊されることとなり、それまでの間、期間限定でギャラリーとして開放しているという。その役割を終え、これから姿を消そうとしている建物に、一時的とはいえ命を吹き込むその取り組みに、面白さを感じた。きっと自分はこういう「その空間にそれまでなかったものが生まれ、その場限りの生命を全うする」感が好きなのだと思う。

 

池袋駅から歩いて巨大な六叉路を渡り、路地の中に入ると急に静かな街並みになる。そんな中にあった古民家は、屋敷といった方がイメージに近い。ここでのギャラリーは、所有者家族から声がかかったことがきっかけで実現したのだとか。昔からそこにあったことを視覚的に示すその古民家の雰囲気が、展示された作品をより一層味わい深いものにしていた。

 

彼女の作品は、基本はペン一本ですべて描かれる。知り合った時のままだ。表現手法はびっくりするくらいシンプルなのに、その絵からはいろいろなイメージが頭に浮かぶ。色もほとんどなく、太い細いといった強弱が特別あるわけでもないのに、なんでなんだろう。

 

ひょんなきっかけだったけれど、そのきっかけがこうして縁となり、別の美しいものを知るきっかけにもなる。出会ったものを大切にするって、いいなぁと思う。

 

期間限定ギャラリー dim

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森藤絢香

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きっかけ

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