Easy Go

「Easy Go」頭の中を、この曲のメロディが鳴り響いている。いつものカフェでも。その途中の道でも。美容院でうとうとしている時でも。上機嫌で行こう、不機嫌でいたらダメだ、という自分の気持ちはおのずと、上機嫌でハイテンションな曲を欲する。

 

30周年記念ツアーのファイナルに奇跡的に参加することができてからというもの、彼らが放つエネルギーに身をゆだねている。「今宵の月のように」とか「悲しの果て」とか、こういう名曲を経て至るいまの彼らが出す直近の新曲が「RESTART」そして「Easy Go」。これを上機嫌と言わずして何を上機嫌と呼ぶ?この年齢で、ピョンピョン跳びはねながら声を絞り出す。これまでのキャリアの重みを出すというより、若いころのストレートなパワーを放出しているような感じだ。そしてこのキー。歌いづらいとか、喉がやられるとか、そういう気持ちは一切ないのだろうか。むしろ限界に挑戦しているような感じか?

 

どこで息継ぎしているのだろう。このテンポで歌える気がしない。全速力で走るようなメロディが、落ち込みがちな自分をアゲてくれる。「俺は今日もメシ喰って出かけるぜ」。

 


エレファントカシマシ「Easy Go」Short ver.