倉庫

帰省時には必ず寄りたい場所がある。さらに今回は、いままで行ったことがなくて、行ってみたかった場所があった。限られた時間、その両方へ、行ってきた。

 

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ちょうど一年前にも来た場所。クレーン教習所跡の倉庫に新たな価値が誕生したプロセスや、その何が面白いかを紹介した記事もあったりと、地元周辺でこれほど発信力のある商業施設もないと思う。

 

厳選されたプロダクトを扱う雑貨店「Lol」も、読み手の声を伝える古本屋「声」も、良い。情報を押し付けない感じが気持ちよいし、なにより、風化しない価値を与えてくれるような強さを感じる。

 

入口の「完全予約制」の貼り紙に、入れなかったローフード専門店。ぽっかりと時間があいてしまったので、思い切って松山は下野本まで行ってみる。デンマークからクラシックな家具が多数届く、これまた倉庫型の家具店がある。まるで工場の中に乱雑にたまっている家具の中から、宝探しをするように見てまわる、その感じが楽しそうで。

 

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嵐山方面からはちょっと入りづらい場所にあるし、「本当にここ?」と思うような場所だけれど、倉庫の中はまるで宝の山。その雑多感は想像以上だった。全然興味ないひとにとってはごみの山にしか見えないのかもしれないけれど、好きな人にとっては「うっひょー!」っていう空間だと思う。これを部屋のここに置いたらいいんじゃないか?とか、こういう椅子が一つあると部屋が引き締まるんだよなぁ、とか、いろいろ妄想しながら歩く。北欧の家具の、デザインを主張しすぎないところや、何年後何十年後に見ても変わらず安心できそうなたたずまいが、好きだ。

 

地方にも、こうして地道に価値ある情報を強く、長く発信している場所がある。そういうものを見守りつつ、自分もその魅力を他の人へと伝えられるようでありたい。