自宅へ帰る途中の乗換駅、文具屋で本を物色する。普通の本屋とは違う品ぞろえで、いつもワクワクする。
自分の思い通りにいかないとき。こういうときはこうするべき、といった自分なりの判断基準がまったく通用しないようなとき。でも、何らかの対応をしなければ災厄が起きる、というようなとき。そういうときに、じゃぁどう行動したらよいのかを、考えるキッカケになる。氏の文章は、一文字一文字が丁寧に書かれていて、明快で、読んでいて心地よい。
村上春樹「1Q84」を、もう残り1/4しかない、と思いながらどんどん読み進めてしまう、といった体験を私はしていなく、私はどちらかというとかなり時間をかけて、「長いなぁ~」と思いながら読んだ。やっと読み終わった、といった感想が率直なものだ。で、読後に「これこれこういう話で、ここが面白かった」と言葉で言えない難しさが残った。なんとなく「邪悪なもの」が物語を支配していたことは覚えているけれど。あの邪悪さの正体は、なんだったんだろう。