Did you sleep well?

事務所の年内の仕事も一段落し、一足早く年末年始休みをいただいた。そんなに時間があったところで、どうせ何もせず自堕落に過ごすんだろう、と心の中の悪魔の自分が言う。それくらいのまとまった休み。大切に使おう。

 

腰痛もだいぶおさまった。腰を曲げて歩く状態で正月を迎えたくはないから、安静にすべき時は、安静にしていようとも思う。

 

 

今年は、何をおいてもTHE YELLOW MONKEYの復活が自分にとってのビッグニュースで、一年間、彼らのエネルギーをそのまま自分のエネルギーへと変換させていた。「申年の奇跡」とはうまいことを言う。猿に光を与えてもらった一年だった。

 

「プライマル。」を発表したのが2001年の1月だから、15年ぶりになる。シングル「砂の塔」には、その「プライマル。」をはじめ、彼らの代表曲のライブテイクが12曲もはいっていて、シングルCDという概念を、何事もないかのようにサラッと変えてしまった。特にこれ、という曲を指定するのは難しく、それぞれの曲にツボがあり、思い出があるのだけれど、いま、頭の中でヘビーローテーションしているのが、最後に収録されている「カナリヤ」という曲だ。なぜかはよくわからない。吉井さんが「おはようっ!」「ゆっくり眠れましたか?」と煽る。この曲がもつさわやかな印象と、「おはよう」という言葉のさわやかなイメージが合致する。16年前によく聴いていたアルバム「8」の中でも、特別きれいな曲だなぁと思っていたので、「LOVE LOVE SHOW」や「JAM」を差し置いて、アルバム曲であるこの曲がノミネートされているのを見ると、彼らの中でのこの曲の立ち位置を少なからず自分は理解できたのかな、と嬉しく思う。

 

一人で泣いてちゃ頭が疲れるから 宇宙に電話したよ

(THE YELLOW MONKEY/カナリヤ)

  

今日も、ちらちらと雨が降る中、街を歩いていて、吉井さんに「おはよう」と声をかけられたような気がした。カナリヤの口笛なのか、眠りから覚めるための目覚ましなのか。清々しいイントロのフレーズが、今年も頑張ったな、と自分を慰めてくれるようにも感じる。来年は酉年。多少こじつけだが、来年はカナリヤが「ゆっくり眠れたかい」と、寝ぼけた自分を起こしてくれそうな気がする。

 

DID YOU SLEEP WELL いつの日にか あおむけで眠りたい

(THE YELLOW MONKEY/カナリヤ)