生活力

星野源さんのエッセイを読んでいる。携帯電話料金の支払いを忘れてしまいがち、といった「生活力のなさ」を正直に言っていて、彼に対するイメージが変わった。華々しく活躍しているミュージシャンだと思っていたけれど、いたってフツーの、逆に少し抜けたところのある、お兄さんだったんだ、と。それがきっかけで彼をより好きになった。

 

そして生活はつづく (文春文庫)

そして生活はつづく (文春文庫)

 

  

働く男 (文春文庫)

働く男 (文春文庫)

 

 

生活力がない、ということで話をすると、自分もあまり負けていない。先日、愛用しているキャッシュカードの有効期限が切れていることに気づかず、半月ほど経って、お金をおろそうとしたらエラーになって初めて気づいた。普通であれば期限が切れる前に新しいカードが届くはずなのに、住所が変わったことを銀行に知らせていなかったために受け取れていなかった。そんな自分の不手際に気づいてか、後日銀行から電話があり、なんとか住所変更の手続きができたのだが、新しいカードが届くまでの間、ATMの利用ができず不便を強いられる。それでも、まぁ少しの間であれば問題ないか、と思っていたのだけれど・・・

 

どうやら「泣き面に蜂」を地で行く私には、同様の試練がやってくるらしい。使い勝手がよくて持っていた別のカード会社のクレジットカードで、身に覚えのない請求が来た。慌ててカード会社に問い合わせたら、カードは使用停止しましょう、ということになった。怪しい請求はひとまず払わずに済んだし、クレジットカードが使えなくなること自体はそれほど不便ではないと思っていたのだけれど、本来の請求額を今度は振り込みで払わなければならない状況になった。いつもなら振込自体は問題なくできるはずなのに、よりによってキャッシュカードが使えないこのタイミングで問題が起きるなんて・・・窓口で振り込もうにも、職場である都内にほとんどない地銀の口座なものだから、なかなかうまくいかない。このままじゃ、貯金積立専用として使っている口座から振り込むしかさそうだ・・・うう~ん、望まない理由で積立専用口座から振り込むというのも、ストレスが溜まる。

 

訳のわからない請求に悩まされる、というのはまぁ生活力とは関係なく、不運なのだろうけれど(いや、どこかで誰かにカード情報を盗まれたか?)、キャッシュカード有効期限切れに気付かなかったこと、住所変更手続きを怠ったことは、ひとえに自らの注意不足である。こうやって後にいらぬストレスに襲われ、仕事も思うように進まないくらいダメージを与えられ、自分のメンタルの弱さを思い知らされる羽目になった。

 

自分の生活力のなさを実感すると、星野源さんのエッセイを思い出し、共感し、自分と似た境遇を持つ彼を、改めて好きになるのだ。

 

サケロックというインストバンドをつい最近までやっていたということを、知らなかった。カッコいい人なんだ・・・

 


SAKEROCK / SAYONARA 【Music Video】